三栄商事 後藤正幸社長のわくわく教室

名古屋の老舗機械商社の三栄商事(株)代表取締役 後藤正幸の社長塾ブログです。

「SAN-EI わくわく チャレンジ」をベースに、三栄商事の未来について一緒に話し合いましょう!

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今回のわくわく教室のテーマは『誠実で思いやりのある対応を心がけます』でした。
誠実って何なんだろうというのを皆で考えてみました。


『誠実』の意味を今まであまり考えたことがなかったので、今回改めて考えをまとめてみようと思いました。誠実という言葉を辞書で調べてみると、「私利私欲がなく真心をもって人や物事に対すること、またその様」とあります。また「真心」というのは偽りや飾りのない心、真剣に尽くす心とあります。

皆にも挙げてもらったところ、相手のことを考える、嘘をつかない、真面目な対応、ずるをしない、さぼらない、約束を守る、などがありました。今回はまず皆で考えてみることから始めました。そして次にそれらを行動に移してくことが大切な事ですよね。

自分の周りでも誠実だなと思える方の特徴を思い出してみました。小さな約束でもちゃんと守る人、話を聞いてくれる人、時間を守る人、落ちているごみを拾う人、人によって態度を変えない人、人を傷つけるような嘘を言わない人(陰口を言わない人)、ちゃんと謝れる人、筋が通っている人など。

そうやって挙げてみると、わくわく教室で話した誠実かどうかは相手が決めるものっていうものだけではないなと気付きました。確かに相手から感謝される為に誠実に対応することも多々あると思うけど、感謝されるために行動してしまうと、どこかで「見返り」を求めてしまう気がするので…感謝される・されないは別にして相手のことを考え、真剣に尽くすことが誠実な対応かなと思いなおしました。


行動に移すためには、自分優先でなく、常に相手の立場に立って考えたり、気持ちを汲み取れば、自然と思いやりの行動がとれるはず。というように言葉でいうのは簡単ですが、なかなか行動に移していくのは難しいですよね…

なので、自分は小さいことから始めてみようかと。そもそも〇〇をすれば誠実な人になるというものではなく、小さいことの積み重ねで相手から信頼されるようになって初めて「誠実な人だな~」と思ってもらえるんですよね。初めは周りで良いなと思える行動の真似でも、それを続けていくうちに本物の誠実になっていくのではないかと思っています。


自分も改めて振り返ってみると、全然出来ていないことに気づかされました。でもこのような機会があったからこそ、次につなげていくことが出来るのだと思います。人生一生勉強ですね。頑張ろう!!

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今日は夕方開催ということで、アシスタントの方にも参加いただいています。参加していただきありがとうございます。それでは始めます。

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前回のわくわく教室への投稿に対して

まず冒頭に1点だけ、前回のわくわく教室の後、アンケートフォームに投稿をいただきました。前回、自分が10分遅刻してしまい、その分の時間を延長してしまいました。そのことについて、お叱りのコメントをいただきました。大変申し訳ございませんでした。

その場でちゃんと理由を説明すべきだったと思います。実は会社には来ていたんですが、少し体調を崩してしまい遅れてしまいました。連絡もせずに10分遅れ、時間を延長させてしまったということに対して、本当に申し訳ないと思っておりますので、そのお詫びをまずは最初にお伝えさせていただきます。

また、こんな感じで意見を言っていただけると嬉しいです。というのも、自分自身が完璧でもないですし、できてないところもたくさんあると思うんです。

より「いい教室」にしたいなと思いますし、より「いい会社」にしていきたい。社員それぞれが思っている「いい会社」だったり「いい行動」に、自分が当てはまっていなければ、やっぱりそれは言っていただきたい。だから、ただ単に愚痴とか文句ということではなくて、どんどん意見いただいて、より「いい会社」にしていきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

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誠実な対応ってどんなものだろう?

今日は行動理念の「2.誠実で思いやりのある対応を心がけます。」について考えます。

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最初の5分くらいは、「誠実ってどういう意味なのかな」っていうことについて、自分なりの考えをお話しさせていただきます。

手元に辞書がないのでネットで「誠実」の意味を辞書で調べてみました。「私利私欲をまじえず、真心をもって人や物事に対すること。また、そのさま。誠実な人柄」(引用元:コトバンクhttps://kotobank.jp/word/誠実-545286)と書いてあります。これは辞書の意味なんですけれど、自分が思う誠実な対応というのは「相手が決めること」なのかなって思っています。

自分が「誠実な対応を心がけました」っていうことが、相手にとってうっとうしいことになる可能性も十分にある。「ありがた迷惑」という言葉があるように、こっちが「いい」と思ってやることが相手にとって迷惑になることもたくさんあると思うんです。逆に自分がそれほど思っていないことでも、相手からすると「すごく誠実な人だな」って思われることもあると思うんですね。

なので、誠実な対応かどうかっていうのは、「相手が決めること」なのかなって思っています。


今回、「社員の幸せ」の定義を「相手から感謝されること」と置きました。これは何回もお話しさせていただいていますよね。三栄商事のなかで「幸せってどういうこと?」って言われたときに、相手から「ありがとう」と言われること、相手から感謝されること、と自分は置いたんです。

それと同じで、誠実な対応をすることによって、相手から感謝されるんではないのかな?って思います。なので、誠実な対応とは「相手から感謝をしてもらえるような対応」だと自分は思っています。


ということで、それぞれのグループで「誠実って何だろう?」という話を、3分~5分くらい話をしてください。何か質問はありますか?

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社員A:自分が思う誠実について話をすればいいんですか?

後藤社長:「誠実ってどういうことですか?」って聞かれたときに「こういうことだよ」って答えることを話し合ってください。

たとえば、子供の教育に置き換えるとわかりやすいです。子供って素でいろんなことを聞いてきますよね。「誠実って何?」って聞かれたときに、子供にわかるように説明できるかどうか。自分の中でポイントとして置いていることです。自分だったら「相手にありがとうって言ってもらうことだよ。」って答えるかな。

そういう話をグループでしていただければな、と思います。ボードのある席に座った方が書記、その左隣がファシリテーターです。宜しくお願いします。

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・自分のためでなく相手のために行動する
・自社の利益より客先の利益のために
・忠実と誠実は違うのか?
・嘘をつかないこと
・裏切らないこと
・約束を守ること
・真面目な対応
・ズルしないこと
・サボらない
・相手のことを思って対応する
・親切心、親身になる
・だますことをしない・思いやりのある対応
・どんな人に対しても真面目に接することができる人
・ミスをしても言い訳をしない
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ありがとうございます。皆さんに出していただきました。たぶん、全部正解だと思います。今書いてあるもので「え?これって誠実なの?」って思うものありますか?

社員B:「だますことをしない」って誠実以前の問題では?
社員C:たとえば、自社の利益だけ考えて金額を高く設定するとか。それは誠実な対応とは言えない。

社員D:「サボらない」ってどういうこと?
社員E:誠実な人は真面目。真面目な人はサボらない人。という発想です。

後藤社長:なるほど「相手」って言ったけど、「自分自身」に対して誠実な対応っていうと、確かにそういう見方も出てくるかもしれない。自分に嘘をつかないことも誠実だと思う。

社員F:それぞれの考え方があるので、一概に正解はないと思う。

後藤社長:シチュエーションや相手によって誠実な対応って変わってくると思います。私たちの行動理念で掲げている「誠実で思いやりのある対応」っていうのは、対お客様だったり仕入先様だったり、そこが「相手」になります。人や場所や時間などによって変わるものですが、それぞれが「誠実で思いやりのある対応」に対して考えてほしいです。

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なんでこういう話をするかというと、本当にちょっとしたことでお客様の印象が変わるんですね。たとえば、お客様とのアポが15時で、どう頑張っても15時5分になりそうってときにどうしますか?


社員G:そのまま向かいます。
社員H:電話します。


後藤社長:すごくいい例だったと思うんですけど、5分遅刻することに対して、大事なのはお客さんがどう思うかなんですね。一本電話を入れるのか、何も連絡せずに行くのかでは、印象が全然違うと思う。

社員H:私の経験ではないのですが、あるメーカーの人が5分10分遅れて来たことがあり、その当時の上層部の方がものすごく怒ったそうです。「社会人として君はどう考えているんだ。」と。そういう話を聞いてから、時間の大切さが身について、私は5分だろうが1分だろうが、遅刻するときには必ず電話をする癖をつけています。

後藤社長:Gさんが誠実じゃないかっていったらそうではないんですよね。普段の仕事を見ていて、人として誠実だと思う。ただ、そういうちょっとしたところが人それぞれ違うと思うんです。


今、5S委員会の取り組みで、毎週木曜日に具体的な行動を挙げてもらっていますよね。たとえば、「ちょっと遅刻しそうになったので、電話一本入れて向かいました」みたいなことをピックアップしていけるといいですね。

今は「誠実な対応」って書いてあるのでよくわかんないかもしれないんですけれど、こういう具体例が出てくると、こういうときに自分はこうしよう、という一つのヒントになってきます。それぞれの課で、小さいことでいいので、そういうものを挙げていってもらえるといいなって思います。

そういうものを積み重ねていって、半年に1回くらい、「わくわくアワード」として会社から何か出せたらいいなって思っていますので、皆さん積極的に出していただけたらと思います。

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締め

ちょうど時間になったので終わりたいと思いますが、最後に質問ってありますか?

社員 I:「誠実」と「思いやり」が被っているように思えてきました。

後藤社長:たしかに被っているかも、次回作るときの参考にさせてください。行動理念は8項目あげています。今後、できるだけ少なくしていきたいですし、本当に必要だと思ったら多くしていくとか、文言も変えていくことはどんどんやっていきたいと思っています。なので、今みたいに気づいたら言ってください。

社員J:誠実っていうのは自分自身に対して、思いやりっていうのは相手に対して、と捉えています。2つあってちょうどいいのかなって思っていました。

後藤社長:そういう捉え方も確かにありますね。一つの意見としてすごくいいと思う。他はよろしいですか?では今日はこれで終わります。

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※次回9月26日(木)8:30~9:00/課内MTGは金曜日へ変更願います。

わくわく教室を行うにあたって、社員から「こんなことに時間使うよりお客様のところに訪問したほうが…」とか、「こんなことやって何の意味があるんだろう?」という言葉が聞こえてきます。

正直、それが素直な反応ですよね。自分も社員で社長がいきなりこんなこと始めたらそう思います…

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なんで「わくわく教室」を始めたのか?単純にそれが社長の仕事だと思ったからです。会社(特に中小企業)って何をするにしても社員が社長と同じ方向を向いていないとうまくいかないんですよね。今の三栄商事において「社長の考えていることをちゃんと伝えること」(心根の育成)が一番大切なんです。

「育成」っていうよりは「社長とのベクトル合わせ」って言った方が正しいかも。これは社長の考えに迎合して欲しいということではなく、まずは社長が何を考えているのかを知り、それを受けて社員一人一人が考え行動に移していって欲しいなと。

社員の育成

言葉で理解するのは難しいことではないんだけど、言うは易く行うは難しなんですよね。

例えば「当たり前のことを当たり前にやろうね」的なことなので。でも「当たり前」って各々の考え方や時代によっても違ってきます。今の三栄商事としての「当たり前」を作っていくには社長と社員がちゃんと話をして、お互い考えて、同じ「当たり前」を共有していく。そんな会社が出来ればすごく強い会社になれるはずです。そのきっかけを作る大切な時間が「わくわく教室」なんです。


今回、少しだけ時間を貰って皆にも社長の仕事について考えてもらいました。経営戦略を考える、決断する、会社の方向性を決める、会合に参加する、等々…どれも正解だと思うけど、もし社長と社員のベクトルが合っていれば、社長でなくともできる仕事なのではないかと思います。

今、みんなが社長の仕事だと思っていることが普通に出来る社員を育てていくことこそが「社長の仕事」ではないかと思っています。会社の状況や時代によってまた考えは変わっていくかもしれませんが、今を全力で出来ることを一生懸命取り組んでいきたいと思います!!

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おはようございます。

今日、一番最初にお話ししようと思っていたのが前回お話できなかった、「社長の仕事って何だろう?」ということです。その話を5分だけさせてもらいます。これは正解なんてないと思います。たぶん100人社長がいたら100人違う考え方があると思うので、あくまでも自分の考え方をお話ししようかと思っています。

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社長の仕事って何だろう?

皆さん「社長」って何をする仕事だと思いますか?あんまり考えたことがないかもしれませんが、1分くらいグループで考えていただいて2~3個出してください。ホワイトボードを持っている人が議事録、左隣の方がファシリテーターでお願いします。

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・社長同士のつながりを良好に
・経営戦略
・社員の幸せを考える
・会社の指揮を執る
・最終決定権
・決断する
・トップセールス
・会社を存続させるためにあらゆる方向性を決めていく
・会社を継続発展させる
・何をやるかを考える
・進むべき道を考えて社員に落とし込む
・会社の方針を決める
・会合に参加する
・決裁者
・ほかの会社との関係づくり

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ありがとうございます。

いろいろ出していただいたものは全部正解だと思いますし、全部やらなくてはいけないことだと思います。今、自分の中で一番大事にしている、これをやっていかなくてはいけないなと思うのは、人の「採用」と「教育」、もうこれに尽きるのかな、と思っています。

採用と教育

「教育=人を作っていくこと」が、社長として今、一番大事だと思っていることです。

トップセールスとか、方向性を決めるとか、もちろんやらなくてはいけないことなんです。けれど、経営理念にも掲げている「社員の幸せを実現する」ためには何をしなければいけないかというと、社員一人一人が成長することだと思っているんです。

どうしてかというと「幸せ」の定義を周りから「ありがとう」と言ってもらえること、感謝されることだと置いたからです。感謝してもらうためには、その人が成長して、相手に対していい行いができるようになる必要があります。成長していい行いができれば、自然と感謝されて、その人の幸せにつながっていくと思っています。

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自分が社長になった時、何をやればいいのか本当にわからなかったです。振り返ると、ただ単に会長から社長を受け継いで、「何をやろうか~」で1年2年過ごしてしまったような気がします。

ある社員がきっかけを作ってくれたと思っているんですけれど、「採用に力を入れていきたい」と提案があり、採用活動を充実させました。それから学生に対していろんな話をしていくなかで、人の教育っていうのが一番大切なんじゃないかな?って2~3年前から思うようになりました。

なので、今、自分が思う社長の仕事っていうのは、人の採用、人の教育です。会社って人だと思うので、人がしっかりしていれば、看板がなくなろうが、お金がなくなろうが、会社は生きていける、再生していけると思っています。

これが正解というわけではなく、自分が大事にしたいな、ということをお伝えしたかったので、社長の仕事っていう大それた題目でお話しさせていただきました。

何か質問はありますか?


社員A:教育っていうのは大事だと思う。ただ、お客様あっての会社なので、お客様も大事にしていかないといけないのでは?

後藤社長: お客様を大事にするための教育だと思っています。お客様と一番接点が多いのは社員ですよね?ですから、お客様に感謝してもらえるように社員を教育していくことが大事だと思っています。


社員B: 社長のいう教育というのは、誰がどうやるのですか?

後藤社長: 今取り組んでいるGL面談や世代別の会議などです。教育っていうと学校教育みたいに1から10まで教えるというイメージがありますが、自分の思いや考え方を伝えていくっていう意味での教育だと思っています。知識とか経験についてはまた違う意味での教育かなと思っています。この「わくわく教室」もそうなんですけれど、経営理念やビジョンをどれだけ伝えていけるかっていうのが、自分の教育だと思っています。

提案営業について

では前回からの引き続きで、提案営業についての話をグループ内でしていただきたい。できるだけ具体的な内容でこういうことやったとか、そういう話があるといいです。ファシリテーターの方お願いします。

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・余った予算を聞き出して、その分の提案をした。
・課内の情報共有から得た情報の提案。
・設備の老朽化でいつ壊れてもおかしくないという現状を伝え、更新していただいた。
・客先内での成功例をマネする(横展開)。
・お客様に付加価値を付けた提案をする。
・お客様から指示された製品は納期がかかり間に合わないため、短納期ですぐに対応できる代替品を提案した。
・古い設備で部品がないため、部品を探すのではなく代替の設備を提案した。
・鋳物のバリ取り、作業環境が悪いため人からロボットに変更する提案。
・難しい条件だったが、他の設備との組み合わせで、解決することができた。
・修理だと2か月かかるが、他社製品なら新品で納期が2週間、金額も思ったより安かったため購入していただいた。

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ありがとうございました。

提案営業の話はこれで3回目になりますが、今みたいに具体例をもとにキャッチボールしながら「何が提案営業なんだろう?」って考えるだけでも、横展開がしやすくなると思います。

例えば、壊れた部品のメーカーがすでになくなっておりフォローする会社がない、ってときに、その部品を他で作ってもらったり、他の機械から持ってきたりして、お客様をフォローする。これも一つの提案営業だと思うんです。これは三栄商事では当たり前にやっていることなんですが、若い社員たちはそのことを知っているかというと、知らない社員もいると思う。

お客様の希望をそのまま叶えるだけではなく、「こういうものはどうですか」って新しい情報を提案できるのも提案営業ですし、お客様の困りごとを違う視点でアプローチして解決するっていうのも提案営業だと思います。

提案営業にこれという定義をつくることはできない。この3回で皆さんも感じていると思います。ただ、その事例を何個も何個も積み重ねることで、自分の中の提案営業ってこういうものなんじゃないかっていうものが作れると思います。

そして、それを考えていくことで新しいことが生まれてくる。考えていなかったらお客様に言われたままのものをただ持っていくだけで終わってしまう。そこに「何かプラスアルファしてお客様に提案しよう」って思っているだけで仕事の内容は変わっていきます。その意識を常に持ち続けてほしい。それが提案営業の一つの目的だと自分は理解しています。

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締め

次回ももう少し提案営業を続けたほうがいいでしょうか?
(もうある程度出尽くしたのではないか、という声。)

それでは次回9月10日(火)は「誠実で思いやりのある対応を心がけます。」について、誠実な対応ってどんなものだろう?っていうのを自分なりの思いを踏まえて話をします。

ありがとうございました。

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※次回9月10日(火)は夕方開催17時00分~17時30分です。


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社長ブログ開設のお知らせ

前回から自分の考えを書く社長ブログを設けましたが、読んでいただけましたか?
(一部の方から「スミマセン。読んでいません」と申し訳ない声…)

企画室が配信しているので、時間のあるときに読んでみてください。始める前にそのブログに書いたことを毎回話そうと思っています。

※社長ブログリスト

経営理念と言われる物はどうやってできたのか?何の為にあるのか?

今日は「経営理念とは何か」「経営理念はどうやって生まれたのか」について話しをしようと思います。皆さんはどう考えますか?

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本社の参加者からは

・利益を出して社員に還元
・社会に貢献。会社の軸をハッキリさせる
・社員が目標となる・指標となるもの
・会社が社会にどう貢献していくかの行動を表す考え方

などの意見が本社で上がりました。今回から営業所をビデオ会議で繋いでいますが、営業所の方の意見はどうでしょう?

・会社としての思い
・会社がどういきたいかの考え方

との声があがりました。

皆さんの意見全部が間違ってはないと思います。僕が思うひとつの考えとしては、「経営理念は失敗の歴史の集大成」なのでは…


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そこで 経営理念をつくるタイミングはどんな時でしょう?

会社が危機的な状況になったとき、二度とこのような状況にならないようにこれだけは大事にしよう!また、危機的な状況が起こった根本的な理由はこれでこれさえ守れば…とつくり上げたものが経営理念なんだ!と。これを聞いた時「まさしくこれだ!」と僕は納得しました。

同じ失敗を繰り返さないように…守りに見えますが、会社を守っていく上で一番大事な要が経営理念なのかなと思っています。

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三栄商事には経営理念という形はありませんでした。設立70周年紙(社内報)の会長の言葉に

「創業1946年ですが通過点でしかありません。ここまで会社経営を進められたことに感謝します。先代(創業者)の方々が残してくれたお客様や仕入先様との関係は、今尚良好な関係が続いており、私達にとって宝となっています。どうしてこの関係が築いてこられたのか。それは、お客様や仕入先様に対して誠実に答えてきたからです。」

とあります。


「お客様や仕入先様を大事にする」-ここが一番重要なことであると考えた創業者は「3者(お客様・仕入先様・三栄商事)が繁栄するように」と「三栄商事」と名前を付けたのであり、それを僕は「3者(お客様・仕入れ先様・社員)が幸せになるように」と捉えたのであって、思いは何も変わっていません。

経営理念をつくりあげる中でここが1番大事にすることだと思い、「社員、お客様、仕入先様 三つの幸せを実現できる会社」を掲げました。

対話タイム:提案営業とは何か(具体例をあげて)

では5人くらいのグループに分かれていただき、提案営業とは何かを具体例をあげて話し合ってください。

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A:新しい提案だけでなく、その案件に対する丁寧な対応を常に考える


B:提案営業は物を売るだけではない・長い目での提案営業

事例:フライス加工をされているお客様への提案営業
ご子息を会社に入れるかを相談され、御社をより繁栄させる為に、フライス加工だけではなく旋盤加工もできるような会社になるよう、ご子息を育ててみては? と提案。その提案を気に入っていただき、ご子息は旋盤加工の会社に弟子入り。旋盤の知識を習得し帰ってくる時には、旋盤を購入するよ と話していただけた。


C:1つのメーカーに全て発注するのではなく、専門とする会社の商品の取り入れも提案 / お客様の持ってない情報を提供

事例:溶接ロボットの治具が メーカーだと1体200万円。専門の会社では1体100万。治具は専門の会社へ注文することを提案したことで安価に納まった。


D:困りことへの対策を提供 / 提案先の利益が見込める提案


E:お客様が気付いていないものをキャッチして提案・お客様に気付いてもらい必要だと思って貰えるような情報を提示

事例:ホブ盤が故障した為 ホブ盤の引き合いを頂いたが、お話を聞くとホブ盤で加工しなくてよいものをホブ盤で加工していることが発覚。複合旋盤への変更を提案したことで最善な対応ができた。


F:前例がなくても 考えられる可能性のものを提案

事例:超音波洗浄機の引き合いを頂いたが提案した二社の能力が一長一短であった為、追加で異なるメーカーの発信器の搭載(前例なし)を提案したところ、機能的にも上手くいき成立した。


G:お客様が知らない技術を紹介

事例:フレキシースクラム技術を紹介し、新しい価値を見いだしてもらうことでお客様の中で横展開もして頂けた。

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本日の締め

自分のスタイルを確立することが大事だと思います。

人たらし的な提案営業をする人・製品を上手に提案営業する人。人それぞれですが、まずは 自分の特徴に気づいてください。そして自分らしさで自信を持って、お客様に提案営業をしてみてください。

なぜ今、わくわく教室や提案営業の話をするのか。それは会社が生き残るためです。

先輩方が新しいことをやってきてくれたおかげで今の三栄商事があります。この先も時代に合わせて新しいことにチャレンジしていかなければ、今後良い形で会社は存続しません。チャレンジしていくことが、人の成長にも繋がり、会社の成長にも繋がると思いますので、よろしくお願いします。

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