激動の2020年も早いものであと1週間を残すのみとなりました。今年は新型コロナウイルスの影響で世界中が大きく揺れ動き、各国や企業のリーダーたちは難しい判断を迫られる状況がたくさんありました。
三栄商事やグループ会社も同様に様々な状況に直面し、その都度考えて決断をして来ました。そんな時に無意識にせよ意識的にせよ判断の基準としてあったのは経営理念だったと思います。この難しい状況は来年もまだまだ続きそうですが、皆さんも三栄商事社員としてのこの判断基準(経営理念)をしっかりと身につけていって下さい。

さて、今回は私としては2回目のブログ配信になりますが、最近はプロキャストの引継ぎに多くの時間を使っているため三栄商事のグッドアクションではなく、これまでトーホーエンジニアリングが取り組んできた仕事の中からグッドアクションを紹介します。

1.トラブルが起きたプロジェクトの対応

昨年の春頃ですが、とあるプロジェクトでトラブルが発生し設備を再製作せざるを得ない状況になりました。その際、選択肢としては2つありました。一つは技術力のある会社に全面的に入ってもらい対応してもらう方法、もう一つは外部の協力を得ながらも自分たち主導でこの設備の再製作に取り組む方法でした。
当時、TOHO社内に技術力の高いメンバーがいない状況でしたが、社内で協議した結果、敢えて難易度の高い後者を選択することにしました。それはこの再製作プロジェクトに自社主導で取り組むことで、炉の製作に関する技術や知識、経験を身に付けていこうと考えたからです。
その後、多くの困難はありましたが、なんとか再納入することができ徐々にですが、お客様の信頼も回復しつつあります。高い授業料とたくさんの苦労はありましたが、自分も含めてメンバーの経験値は上がり、多くの知識が得られ、社外の技術者とのネットワークも構築することができました。

《該当する行動理念》
5.「できない理由」を言う前に、できる方法を考えよう。
6.新たなことへ常にチャレンジし、自分自身を成長させよう。
7.あきらめずに最後までやり抜こう。

2.T社でのチャレンジ

こちらも昨年の話になりますが、車の燃費や排ガス試験等で使うLTG社製のシミュレーターをT社から受注することができました。その際、三栄商事経由でこの設備を納入することにしました。これはグループ会社としてのシナジーを意識したもので、それまでT社への設備納入実績がなかった三栄商事にとってもその後の設備導入に道が開けるということでこの選択をしました。
しかし、T社への設備納入は非常に煩雑で、様々な独自ルールがあり経験のない会社にとっては想定以上にハードルの高いものでした。それでも三栄商事の担当のSさん、TOHOメンバーはあきらめずに取り組み、大小たくさんのトラブルもあったものの最終的には無事に納入することができました。
経験がないことへのチャレンジは多くの困難が伴いますが、それを乗り越えることで自身の成長にもつながりますし、お客様からの信頼も得られるのだと思います。

 
《該当する行動理念》
6.新たなことへ常にチャレンジし、自分自身を成長させよう。
7.あきらめずに最後までやり抜こう。

以上の2件です。

まとめ

今回は昨年トーホーエンジニアリングが取り組んだ2つの大きな仕事について取り上げました。グループ会社ではまだ経営理念の浸透活動に取り組んでいませんが、こうして振り返ってみると、出向メンバーがいることもあり行動理念に沿った行動ができていることが多く見受けられました。
今後はグループ会社にもこの浸透活動を広げて、三栄商事グループ全体で同じ方向を向いてこの厳しい状況を乗り切って行きたいと思います。

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