三栄商事 後藤正幸社長のわくわく教室

名古屋の老舗機械商社の三栄商事(株)代表取締役 後藤正幸の社長塾ブログです。

「SAN-EI わくわく チャレンジ」をベースに、三栄商事の未来について一緒に話し合いましょう!

2020年03月

おはようございます!

今日、一冊だけ本の紹介をしたいなと思って持ってきました。「仕事ができるとはどういうことか」という本なんですけれど、ある方に誕生日プレゼントでいただいた本です。

IMG_0565


仕事とは何か

今まで自分の中で「仕事ってなんだろう」ってあまり考えたことがなかったんですけれど、この本に書いてあることってなかなか面白いなと思ったので紹介します。

IMG_0605-1

「仕事と趣味は違う。趣味は自分に向けて自分のためにやること。仕事は自分以外の誰かのためにやること」と定義づけをしています。例として挙がっていたのは、漁師は仕事、釣りは趣味。ということで考えると、「仕事ってこうだよね」というのがわかりやすく書いてありました。

自分以外の誰かっていう考え方は、三栄商事の経営理念として掲げていることに似ているなと。「3つの幸せ」の幸せの定義は「周りからありがとうと言ってもらえるようにしよう」ということで置いています。お客様、仕入先様、社員など、自分以外の誰かから感謝してもらうために行うことが仕事だ、という定義が「なるほど」と思ったので紹介させてもらいました。

一緒にできる方法を考えた事例紹介

今コロナウィルスがこういう状況の中で、やれることがだいぶ限られてきているんじゃないかなと思っています。その中で「一緒にできる方法を考えます」ということを取り組んでいる例を2つお話させていただきます。

1つは、学生に対する会社説明会を、Webを使って開催したいと提案がありました。

ツールとしてはこのわくわく教室で営業所とつないでいるzoomというソフト。わかりやすくいうとテレビ電話をインターネット回線を使ってできるもの。基本無料で使えるのですが、今回は会社説明会で使うということで有料版に切り替えました。有料版でも月額2000円ですので、非常に安価な形でトライできるかなと思っています。

たぶん1年前だったら「まぁこういう時期だから会社説明会止めましょう」で終わってたんじゃないかなと。でもこういう状況の中だからこそ、こんなソフトを使ってやってみたらどうだろう?という提案がありました。それを学生に投げかけたら、学生側もほとんどの会社説明会が中止になっている中で、こういう形でやってくれる会社があったらありがたい、ということでエントリーしてくれています。新しく何か始めようと思うと予測不能なことってたくさんあると思うんですけれど、できることがあるのかなと感じた1つの例です。


もう1つはお客様のX社さんがトライしている事例です。

仲の良い金型屋さん5社程を集めて、共同で受注をしようという動きをしているみたいです。例えば一個の仕事を請け負って、それを仲間内で仕事をしながら回していき、完成品をお客様に納入する。トライし始めて、すでに2件ほど受注をしたという話を聞きました。一緒にできることを考えてトライしている一つの結果じゃないかな、と思ってご紹介させていただきます。

この状況でできることを考える


IMG_0571

今日は、前回の続きでお話をしていただきたいなと。今この状況で三栄商事として何かトライできることってないか、アイデアベースで構わないので話をしてください。

今だからお客様にも受け入れてもらいやすい状況のサービスっていっぱいあると思います。例えばそういうものをトライするとか、ほかの商社はやっていないけれど、こういうことをやったら面白いんじゃないか、というようなことがあれば、ぜひそういうものをシェアリングしてもらえればいいなと思います。

話し合いタイム

IMG_0579

A:他の社員の日報を見ていて、お客様の近況伺いで、テレビ電話で商談する設備がないため仕事が取れないかもしれないという話を聞いてきていました。ふと思ったのが、うちがそういうやり方や媒体も含めてお客様に貸し出して、お客様同士で商売ができるようなシステムを作るのも一つかなと思いました。

社長:この業界のデジタルコンテンツの遅れってすごくて、いまだに電話会議みたいなことをやっている。本当に電話会議やるくらいならネットつなげて顔見えたほうが100倍、1000倍いいと思う。この業界のブルーオーシャンをどうやって変えていくか、というのがすごく面白い。うちの社内で使ったサービスをちゃんと確立させてお客様に提供していくことができるといいなと思っています。

A:例えば困っているお客様からポンッと依頼が来たら、会社にいる人で対応できるような仕組みがあれば早く対応できるので、今のアシスタントのお仕事依頼カードの代わりじゃないですけど、「ここのお客様からこういう依頼が来たのでやってくださいね」ってなれば早く動けるんじゃないかなって思いました。

IMG_0597

社長:ちゃんとしたことじゃなくていいんです。ドラえもん的な話でもいいんですよ。その中で「こんなことだったらできるかも」みたいなことを、日々考えていただきたいなと思っています。

B:例えば今回のコロナウィルスウィルスみたいなことがまた起きた時にどうするか、という準備的なものを商売につなげていこうみたいなことですかね。

社長:次起こったときではなく、景気がよくなったときでも、テレワークとかWeb会議みたいなことってたぶん続くと思うんです。うちが今のうちに取り組みをしていれば、「それじゃないとダメだよ」ってなったときに、先にできるわけじゃないですか。今のこの時期をチャンスだと思って、チャレンジしていきたいなと。もう10年20年、こういう危機って起こらないと思うので。

C:掲示板みたいなものをWeb上に作って、例えば納品業務で、その方面に行く人、今日は何があるっていうのを全部電子化でわかるようにして、その方面に行く人が一緒に持っていけるような仕組みがあれば、業務の効率化を図ることができるんじゃないかと思いました。お客様のところに顔を出さないといけないこともあるので、難しいとは思うんですけれど。

IMG_0599

D:仕事と趣味の話はどう絡んできているんですか?

社長:このコロナウィルスの状況で、ほかの人のために何かできることはないかって話。趣味を頑張るっていう話ではなくて、仕事として何かやれることはないのかな。Web会議でも今回うまく回って便利じゃん、これでもいいじゃんってなったとして、景気が良くなったときに「わざわざ来なくていいからWebでやって」って言われたとき、対応できる商社とできない商社ってだいぶ感覚が違ってくると思う。そこで乗り遅れるといろんなことに乗り遅れてしまう。逆に先行できれば成功した仕組みを同業者に販売していくのも一つ。ここの業界ってまだまだ古いところがたくさんあって、デジタル的なことでいうと完全なブルーオーシャンなんで、何ができるのかっていうことをトライしていくっていうのもありかなと。

まとめ

時間になりましたので一旦締めさせていただきます。

IMG_0609

Aグループで出ていたのは、お客様のお仕事依頼カード的なものを作ったらどうですか?というもの。今は営業担当に「こういうことできないか」「こういうこと困っているんだよ」って投げてもらっている。その時たまたま来た商社の誰かに相談していることもあると思うんですけれど、例えば「三栄商事お困りごとボックス」をWeb上に作っておいて「何か困ったことがあればそこに投げてください。解決してお答えします」みたいなのを会社全体で回せたら、今のアシスタントの仕事のシェアリングみたいなことができるんじゃないかという話が出ていました。

Bグループでは納品しなきゃいけない物のスケジュールを掲示板などに上げて、その日その方面に行く人がいれば一緒に納品してあげる。そういう仕組みもつくれるのではないかという話をしていました。

なかなかすぐにパッとできるものではなくて、日々何ができるかを考えていないと出ないと思うので、この時期だからこそ考えられることを考えていってほしいなと思います。

今、この緊急事態にやっていることが、今度景気が良くなったときにも当たり前に続くことがたくさんあると思います。絶対にWeb会議というものは続いていくと思います。今この時期だからこそお客様は受け入れてくれる、受け入れやすくなっている。景気が良くなったらそんなの嫌だとはならなくて、これ便利だからいいじゃんってなっていくと思います。なので、今やれることを三栄商事としてとにかくやっていくことが、次に景気が良くなったとき、コロナウィルスが明けた時、スタートダッシュできる唯一の方法じゃないかと思っています。こういう時だからこそできることを、それぞれで考えてトライしてほしいなと思います。会社としてこんなことトライしてほしいということがあれば会社で取り組むのも一つですし、個々でできることは個々でトライしてもらえればなと思います。

じゃあ、今日はこれで終わります。
どうもありがとうございました。


IMG_0617修正

IMG_1593

IMG_0616

今回のわくわく教室は後藤社長の誕生日でした。そこで、社員からのハッピーバースデーソングでスタートしました。

DSC04047

おはようございます。皆さん、ありがとうございます。今日で43歳になりました。社長就任時に20年で引退すると一旦宣言しているので、あと13年は社長を頑張りますのでよろしくお願いします。


さて、今日、実はエクシブ白浜のトップサービスマンのシンちゃんがゲストスピーカーとして来てくれました。彼にホテルでの良い事例を話してほしいと依頼したら喜んで引き受けてくれました。なので、最初の5分は自分が話すのではなく、シンちゃんに今のテーマに沿った事例の話をしてもらい、その後、みんなで話し合いという流れにします。それでは、シンちゃん、お願いします。

DSC04064

ゲストスピーカーのシンちゃんより、エクシブ白浜のエピソード



皆さん、おはようございます。よろしくお願いします。さて、エクシブ白浜に行ったことのある方、いらっしゃいますか?僕は5年ほど前に配属されました。ホテルでは色んな出来事がありますので、今日はその中から1つお話させていただきます。

エクシブ白浜は、ホテル正面にアドベンチャーワールド、海、白浜空港があり、ロケーションがすごく素敵なところです。その立地を生かして、ホテルではガーデン挙式スタイルの結婚式を行っています。屋外で行うので天候に左右されます。そんな中のある事例です。

新郎新婦はガーデン挙式をとても楽しみにされていました。が、挙式当日は朝から雨でした。雨天の場合はホテル内で挙式を行うことになっているので、そうする予定でした。ところが、たまたま挙式の1時間前に雨があがった。そこで、みんなでどうしようか?という話になりました。ガーデン挙式を楽しみにしている新郎新婦の希望をかなえられないか?何とかして成功させたいと。最終的には、総支配人がガーデン挙式を決行する判断をしました。

稼働率が高い日だったのですが、手が空いているスタッフを集めて、ウエディングドレスが濡れないように、雨でドロドロになった芝生をバスタオルで拭くことにしました。その様子を新郎新婦が客室から見ていて、大変感動されて、「このホテルを選んでよかった」というお言葉をいただきました。「One for All, All for One」という言葉がありまして、私たちホテルスタッフは自分たちができることを考えて日々取り組んでいます。

DSC04067

シンちゃん、ありがとうございます。ホテルというのは色んなハプニングや予期せぬ出来事が起こることが沢山あり、その都度、臨機応変に対応していかなくてはならない職種の1つかなと思っています。

さて、先週、皆さんには今日のわくわく教室では提案営業について一緒にできることを考えましょう、という話をしました。ですが、今、コロナウィルスがはやり、今までできたことが出来なくなってきている状況にあります。なので、今日はテーマを設けません。提案営業に限らず、「この時期だからこそ一緒にみんなで考えてできることは何か」「こんなことにトライしてみたらどうなのか」ということを話して欲しいと思います。今日は、ボールを持っている人が最初の3分間スピーチ、ボードを持っている人が書記をお願いします。


話し合いタイム



DSC04076

Aさん:コロナではないのですけど、3月から異動するので、引継ぎをしています。僕自身の仕事もある中で、上司や先輩に手伝ってもらっています。上司や先輩も仕事がある中で「何かある?」と声をかけていただいて、とても助かっている状況です。異動先のアシスタントさんも、スケジュールを確認しながら説明してくれます。皆さんにサポートいただいて、有難いなと思っています。

社長:今、こういう状況なので、アシスタントの方にも引継ぎ業務の仕事を頼んでいる?ダメ元でもそういうアクションを起こすと、新しい仕事が生み出せるのかなと。

Aさん:そうですね。納品業務でチェックする作業があって、こういう作業はアシスタントの方にお願いできると、営業が外に出る時間が増えるかなと思います。

社長:これができるようになると、他の営業社員も同じで外に出ていく時間を増やすことができる。こういう流れを作ってもらえるといいなと思います。


DSC04096

Bさん:何について話せばいいのか、ちょっとわからないです。社内にいると特に今のところ何もないかなと。

社長:あんまり難しく考えなくていいです。例えば、アシスタント会議は「みんなで何か一緒にできることを考える」という意味もあると思います。今度はじめる「お仕事依頼カード」も、成功させたいよね。成功させようと思ったら、みんながカードを出してくれないとダメだよね?となると、水面下でみんなが出しやすい環境を今のうちに作っておくのも重要かなと。みんな、出し方がわからなかったりするかもしれないし。もしくは、各課のアシスタントの仕事をヒアリングしておくのも1つかもしれないね。


掲示板設置場所写真


DSC04101


社長:営業所はどうですか?

Cさん:おはようございます。特別な話はないんですけど、当たり前のことです。納期短縮とか不具合対応で、メーカーさんに働きかけて解決する方向にもっていくための努力はしています。例えば、営業担当だけでなく、その上司の方や他の部署の人にもお願いしたり。後はお客様の情報をこまめにメーカーさんに伝えるということをやっています。

社長:Cさんの得意分野ですよね。コミュニケーションをこまめにとる、お客様の立場によりそうとか。他の営業所はどうですか?


Dさん:この営業所ではO社のシェアが高いので第一に考えています。O社ではP社の製品を一番多く取り扱っていて、中国生産のモノもあります。それでO社はかなり心配されているので、P社と情報を密に取り合い、O社の資材の方とも情報交換を頻繁に行って、不安を少しでも取り除けるようにしています。そうすることで、O社も発注のタイミングを早めてくれています。また、中国生産ではない同じ製品の他の取扱いメーカーも確認してお伝えするようにしています。


社長:あと1つ、営業所どうですか?

Eさん:皆さんとちょっと違う話をしてしまっていました。例えば、営業になかなか出られないなら、出ないで1日社内で勉強会やセミナーを受ける日を作るというのはどうだろう?とか、期間限定での有給取得についてなど話をしました。

社長:いいですね。具体的な提案ができるようであればお願いします。

DSC04125

まとめ

皆さんの話を聞いて、今回のテーマ「できない理由をあげるのではなく、一緒にできる方法を考えます」は最初簡単だと思っていたのですが、意外と難しく思っているのかなと感じました。

というのは、ここ最近「できません」とか「こういう理由でできません」という人が少なくなってきているからと思っています。ただ、そこにもう一歩踏み込んで「一緒にできる方法を考えられているか?」というと、まだそこまでいけていないかなと思います。「今こんな状況だから仕方ないよね」「メーカーさんがこう言っているからどうしようもありません」で、終わってしまっていると思います。本当に自分たちができることを全部やっているのか? 自分たちのネットワークを全部使いきっているのか?というと、まだできることがあるんじゃないかなと思います。なので、今回のテーマを言い換えると「諦めずに最後まで頑張る」ということなのかもしれません。

今回、5S委員会でも、「一緒に何か問題を乗り越えた、取り組んだ」という事例を上げましょう、ということにして皆さん取り組んでもらっていると思います。なので、個々の中でみんなで一緒に取り組んでやったこと、先ほどのEさんみたいに「こういうことをやってみたいです」ということを考えてって欲しいと思います。

DSC04168

それでは、一旦終了します。最後に、今日のゲストスピーカーのシンちゃんに拍手をお願いします。今後、自分の知り合いで話してくれる人には声をかけていきたいなと思っていますので、よろしくお願いします。今日はありがとうございました。

DSC04184修正

DSC04185修正

DSC04187

DSC04190修正


↑このページのトップヘ