三栄商事 後藤正幸社長のわくわく教室

名古屋の老舗機械商社の三栄商事(株)代表取締役 後藤正幸の社長塾ブログです。

「SAN-EI わくわく チャレンジ」をベースに、三栄商事の未来について一緒に話し合いましょう!

2019年11月

社長ブログ、大分ご無沙汰になってしまいました。

先月、今月に取り組んでいる「お客様の悩みの本質を理解したうえで最適な提案をします」について自分の考えを少し書かせて頂きました。

文言は難しく書いてあるんですが、簡単に書くと「お客様とちゃんと話をして、困っていることを聞き出しましょう。そして、社内やメーカーの人達と相談して、どうしたらその困ったことを解決できるかを考え提案する。」ってことになります。

この中で一番難しいのは「お客様の困っていること(問題)を聞き出す」=「問題発見力」じゃないかと思っています。一昔前であれば、『御用聞き』といって、お客様のところに営業担当が訪問をすれば、その場で問題提起をしてくださっていたので、「何かお困りのことありませんか?」で良かったかもしれない。しかし、現在は情報もありふれているし、お客様の経験値の方が高いので、ほとんどの問題は解決されてしまっている…そこから問題を発見していくのは非常に難しくなってきているのではないかと思います。


でも、そもそも問題の定義って何なんだろうって思いません?1つの見方として、問題解決の世界では「望ましい状態と現在の状況が一致していない状況」とおくようです。

その見方を、我々の営業に当てはめてみると、営業担当がお客様と話をする中で、トラブルに対して、お互いに色々と知恵を出し合ったり、将来に向けての夢を語り合うことで、望ましい状態を創造する。その状態と現状を照らし合した際に生まれる差が「問題」になるのではないかと思います。

我々は営業担当として様々なお客様に訪問しています。それぞれのお客様で考え方も違うし、作っているものも違う。でもその違いを知っているので、お客様とは違う目線で物事を見られるからお客様も新たな発見が生まれる。そしてそれが現状との差=「問題」になりうるのかな。このようにお客様に気付いてもらえるきっかけを与えられるのが、商社の強みではないかなと思います。

問題が発見できれば、社員同士で教えあったり、メーカーさんに確認したり、他のお客様から教えてもらったり解決策の模索方法は幾通りもあるので、問題だけ的確につかむことが出来れば、最適な提案はそれほど難しくないのではないかなと思います。


大半は問題を取り違えていることで、提案内容が変わってきてしまうのではないかと思うので、問題発見力を上げていくことが最適な提案につながっていくのではないかと思います。

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皆さん、お疲れ様です。それでは、わくわく教室を始めます。

わくわく教室も今日で9回目となりました。どういう形で進めるのがいいのか?と1回目から手探りで重ねてきました。まだ完成していないんですけど、今回はまた、新しい形をトライしたいなと思っています。それは、「皆さんが話す時間をちゃんと作りたい」ということです。なので、自分はあまり話し過ぎないようにします。

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「わくわく教室だから、(みんなを)わくわくさせなきゃ」って思い、前回トライして自分はわくわくしました。でも、皆さんがわくわくするポイントと自分がわくわくするポイントは違うかなと思ったんです。「(みんなを)わくわくさせる」という約束は自分にはちょっとハードルが高すぎるかなと。自分は楽しくやりますけど、「わくわくさせてくれなかった」「わくわくしなかった」という風に皆さんに思われてしまうと、自分は次からどうしたらいいのかわからなくなってしまうのです。

なので、皆さんがわくわく教室で話をしている中で、「ちょっと楽しかったな」とか「いい話を聞いたな」と1つでも思って持ち帰ってもらえるようにしていきたいと思っています。皆さん、よろしくお願いします。

最近、自分がわくわくしたエピソード


今月のわくわくチャレンジは「お客様の悩みの本質を理解した上で最適な提案をします」ということで、皆さんに取り組んでもらっています。このテーマに関して自分がわくわくしたエピソードを1つお話します。

今回、展示会(メカトロテックジャパン2019)に出展し、4日間全日ブースに立ちプレゼンをしました。丸1日ブースにいるときは10回くらい、半日の時は5回くらい、期間中で30回ぐらいプレゼンしました。今回の展示会はすごい楽しかったです。

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どうして楽しかったのか?を考えてみたら、今回出展したblue assistantは今月のテーマにズバリあてはまっていたからだと思うんです。

blue assistantは未完成品です。でも、お客様のニーズを捉えて、それを製品に反映させていくことができるんです。「最適な提案をします」ではなくて「最適な提案をし続けます」という製品だと思っています。単に「blue assistantを買ってください」ではなく、お客様からの声を聞いてお客様に合わせた形で、お客様と一緒に作っていけるということが楽しいと。実際、お客様から色んな声をいただいたんです。アテンドメンバーは実感してくれていると思っていますけど。そして、それに対してQueue(キュー/開発会社)も応えようとしてくれる。こういうことが良かったんじゃないかなと振り返って改めて思いました。これが自分の最近のエピソードです。

話し合いタイム

では、これからは皆さんのグループで今月のテーマについて話し合ってください。実際にしたことでもいいですし、これからしようとしていること、こうだったらいいよね、ということ何でもいいです。その中に自分が7分ずつ入って話に加わります。今日はボートを持っている方が書記、その人がファシリテーターを指名してください。営業所もよろしいですか?それでは、よろしくお願いします。

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各グループの発表タイム

Aグループ発表

僕たちのグループでは3つ話がでました。提案というよりは悩みに近いんですけど。

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①「予算が取れない中で、どういう提案ができるかを悩んでいます。提案しても結局は予算が無いので決まらない。今後どうしていったらよいのでしょうか?」

これに対してグループ内では、「とにかく今は実らなくても、ひたすら提案をしていくことがいいんじゃないか」という話がでました。「次へのステップを意識して種まきをし続ける、お客様のところに行き続ける。そのうち実るものはあるけど、やらなかったらゼロなので」というアドバイスもありました。


②「中古機械のNC旋盤の引合いがありました。ただ、中古機械はアフターサービスが無いので、お客様としては困っている状態です。実際に中古機械がいいのか、新機種の方がいいのか、どういう提案をすればいいのか悩んでいます」

これに対しては、「お客様が求めている本質を理解するという点で考えると、案件自体が量産で利益がでるのであれば新機種をPR、利益が少しであれば中古がいいのでは」という1つの回答がでました。


③「自動化をやりたい。でもコストメリットが現状無い中で、どういう提案をしていくのが良いか?」という話でした。

これに対して結論はまだ出ていないのですが、あるお客様の工場が似ているので見学させてもらえたらいいなという意見がでました。

Bグループ発表

僕たちのグループは大きく2つでました。

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①Aさんのお客様で「ロボットの組立てを全て手組みで行っていて、その中である工程を自動化したい」という悩みがありました。

これに対して、「その工程だけの自動化ではなく、ロボットの組立て全てを自動化したらいいのでは?」という提案をAさんがし始めているという話でした。


②「お客様の悩みの本質を理解した上で」とあるけれど、既に依頼をいただいた時点でお客様の中で色々方法を調べたり、やりたいことを決めていることがあります。そういう中で、最適な提案をするというのは難しい、という話がありました。

これに対して、「現場レベルでの情報収集と、上長同行による高いレベルでの情報収集を掛け合わせてやっていくことが重要なのでは」という意見がでました。

営業所発表

今回、blue assistantを試していただいているお客様がいます。そこで生の声を聞きながらお客様の悩みを一緒に解決していけるのを感じています。ただ、blue assistantがわかりやすい製品であり、勉強会等で知識がある程度あるからだと思います。お客様の悩みの本質を理解して解決するには、知識と経験が必要だと思いました。

まとめ

皆さん、ありがとうございました。残りの時間で少しまとめます。

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先ほど、グループ内で話し合った内容の結果を発表してもらいました。自分が7分ずつ入らせてもらって感じたことは、1つ話題が出たときに色んな人から色んな意見が出るのをみて、この教室をやる意味があるということです。この教室をキッカケに、色んな人が考えてアドバイスしていることがいいなと思いました。

まとめると、色んな人と話をしないといけない、ということです。なので、話す時間を作るのが会社の役割かなと。なかなか、仕事の話を真剣に話す場は無いと思うんです。飲みの席でできる人はいるかもしれませんけど。なので、今日は話ができる場があることが良いなというのが自分の感想です。

自分が感じたことは皆さんとシェアしていきたいです。こういう話し合いの場を会社として作っていくことは、仕事が楽しくなるキッカケの1つになるとも思っています。今いる方は仕事が楽しいからココにいてくれると思っています。その楽しさを共有することで、若手の人はどういう風に取り組んでいけばいいのかが見えてきますし、今まで表面上しか見えていなかった人の思いや考えが少し感じられるのではないかと。これが大事だと思いますので、続けていきたいと思います。

わくわく教室もこういうカタチがいい、というのがあれば、ぜひ教えてください。それでは今日のわくわく教室を終了します。皆さん、ありがとうございました。

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